土地と建物の権利者が違う?!

相続・補助金・税金, 空き家問題関連

圧倒的に多い権利者が異なる問題

空き家案件に取り組んでいると、土地と建物の権利者が違うことが多々あり、この問題が空き家相続問題解決の障害となるケースの一つになります。この場合、建物だけを相続する場合は特に、その後、地権者(この場合、親族)とのトラブルとなることもあるので、注意が必要です。

まず、このケースのトラブルは、土地の所有者が、親で、その土地の上、長男が家を建てているなどのケースです。親が亡くなった時、土地は当然相続の対象となりますが、家(建物)の所有者である長男のものになる訳ではなく、相続対象者で分割して相続する形となってしまいます。家族で話し合いがついており、この土地は全て長男となっていれば、土地、建物共に、長男が相続、土地所有者変更ができるので、何の問題もありませんが、例えば、次男がおり、この土地に相当に価値があり、親の他の遺産を分割しても、土地の分割分に等におよばずない場合、不公平だと、次男は土地の売却を主張してくるかもしれません。

このような状態になると、兄弟(場合によっては母も)双方の言い分をしっかり聞き、調整する能力が必要となります。当協議会では、そのような案件の解決実績も多数あります。

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